登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 解熱鎮痛薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていないなんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は解熱鎮痛薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は動画をご覧ください。

アセトアミノフェンは、主として中枢作用によって解熱・鎮痛をもたらすため、末梢における抗炎症作用は期待できない。

こちらはです。

アセトアミノフェンの作用は他の解熱鎮痛薬と異なるので、覚えておく必要があります。

末梢における作用が期待できないため、末梢での副作用は少ないのが特徴です。

他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もありますが、食後の服用が推奨されています。

イソプロピルアンチピリンは、解熱及び鎮痛の作用は比較的強いが、抗炎症作用は弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合される。

こちらはです。

解熱鎮痛薬の作用は主に3つに分けられます。

・解熱
・鎮痛
・抗炎症

イソプロピルアンチピリンについては、抗炎症作用が弱いです。市販の医薬品では、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて販売されています。

その他にイソプロピルアンチピリンについて押さえておくポイントは以下の通りです。

・イソプロピルアンチピリンが一般用医薬品で唯一のピリン系解熱鎮痛成分
・ピリン系解熱鎮痛成分によってピリン疹と呼ばれるアレルギー症状が起きることがある
・ピリン疹を起こしたことがある人は使用しない

専ら小児の解熱に用いる製品として、アスピリンが配合された坐薬がある。

こちらはです。

正しくは、

専ら小児の解熱に用いる製品として、アセトアミノフェンが配合された坐薬がある

となります。

解熱鎮痛薬のうち、坐剤として販売されているのは、アセトアミノフェンのみです。今回の例題ではアスピリンでひっかけてきていますが、イブプロフェン等の他の成分で出題されても、になります。

大部分の解熱鎮痛成分による解熱作用は、末梢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用のほか、腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。

こちらはです。

正しくは、

中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用

となります。

かぜをひいたときに熱が出ますが、それは脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)が関係しています。解熱鎮痛薬は温熱中枢におけるプロスタグランジンの合成を抑えます。

その結果、解熱鎮痛薬を飲むと、熱が下がるというメカニズムです。

難易度が高い部分ですが、温熱中枢は中枢神経系に分類されます。そのため、例題の中枢神経系におけるプロスタグランジンの産生抑制作用が正しいということになります。

エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。

こちらはです。

解熱鎮痛薬が痛みを抑えるのは以下の2つの作用が関係しています。

・痛みの発生を抑える
・痛みが神経を伝わっていくのを抑える

エテンザミドは画像の②痛みの伝導を抑える働きが強い。

かなり細かい部分ですが、試験で出題されるので、覚える必要があります。

以上が、「細かい部分を問う問題 解熱鎮痛薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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