この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。
勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?
点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は眠気を促す薬と眠気を防ぐ薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。
ぜひマスターして、自信をつけてください。
動画の方が理解しやすい方は動画をご覧ください。
小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。
こちらは正です。
成人が抗ヒスタミン成分を服用した場合、眠気の副作用が出ることは登録販売者試験でよく出題されます。そのため、眠気の副作用を覚えている人は多くいます。
しかしそれだけでは対応できないのが例題です。
例題のように、神経過敏や中枢興奮などが現れることがあるため、15歳未満の小児に抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避けることとされています。
カフェインの作用には、腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収抑制があり、尿量の増加をもたらす。
こちらは正です。
カフェインの細かい作用を問う問題です。コーヒーを飲んだ時にトイレが近くなることがありますが、それは例題の作用が関わっています。
日常で起きることと照らし合わせて、そのメカニズムを覚えていくのが、効率的です。
胃液分泌抑制作用があり、副作用として食欲不振、悪心・嘔吐といった胃腸障害が現れることがある。
こちらは誤です。
正しくは、
胃液分泌亢進作用がある
となります。
こちらも、日常で起きることと照らし合わせ考えると理解しやすいです。仕事で疲れて眠いけど、仕事をしないといけないときにコーヒーを飲みますね。
コーヒーを飲み過ぎると、胃がむかむかしたりといった胃腸障害が起きることがあります。胃がむかむかするのは、カフェインの作用で胃酸が出過ぎてしまっているためです。
小児用の眠気防止薬として、無水カフェインを用いる。
こちらは誤です。
正しくは、
成長期の小児の発育には睡眠が重要であることから、小児用の眠気防止薬はない
となります。
そもそもを問う問題ですね。眠気防止薬として無水カフェインを用いるので、正にしてしまいそうですが、そもそも小児用の眠気防止薬はないということですね。
カフェインの血中濃度が最高血中濃度の半分に低減するのに要する時間は、通常の成人が約3.5時間であるのに対して、乳児では約80時間と非常に長い。
こちらは正です。
こちらの内容は、試験問題作成の手引きに、かなり小さい文字で書かれている部分です。数字まで完璧に覚えていなくても、乳児のほうがカフェインが体内から出ていくのに時間がかかるということは覚えておいた方が良いです。
以上が、「細かい部分を問う問題 眠気を促す薬と眠気を防ぐ薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください
試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)
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