登録販売者試験 抗ヒスタミン成分まとめ

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第3章

登録販売者試験で出題される医薬品の有効成分は多くありますよね。覚えるのに苦労していると思います。その中でも抗ヒスタミン成分は複数の範囲にまたがっているため、マスターするのが大変です。

そんなわけで、この記事では抗ヒスタミン成分についてまとめていきたいと思います。

この記事を読んでいただければ、以下のようなメリットがあります。

第3章で出題される抗ヒスタミン成分が網羅できます。
抗ヒスタミン成分の作用を理解できる。
注意事項を確認できる。

それでは抗ヒスタミン成分が出題される範囲から確認していきましょう!

抗ヒスタミン成分が出題される範囲

第3章で多く出題される抗ヒスタミン成分ですが、どの範囲で出題されるかすべて浮かびますか?

実際に調べてみると以下の範囲で出題されていました。

抗ヒスタミン成分出題される範囲

これだけ広い範囲で出題されるので必ず覚えなければなりません。

抗ヒスタミン成分の作用

抗ヒスタミン成分のメカニズムは以下の通りです。

肥満細胞から遊離したヒスタミンが受容体と反応するのを妨げることにより、ヒスタミンの働きを抑える作用を示す。

肥満細胞というのは、ヒスタミンが入っている細胞で免疫機能に関係します。

メカニズムについて確認した後は、実施にどのような効果があるかを確認していきましょう。

登録販売者試験で覚えるポイントは以下の4つです。

鼻水を抑える
かゆみを抑える
延髄にある嘔吐中枢への刺激を抑える
内耳の前庭における自律神経反射を抑える

効果については①~④を確実に押さえましょう。特に③と④は乗物酔い防止薬で出題されますが、乗物酔い防止薬での出題はかなり細かい部分を問う問題が出題されるので、注意が必要です。

また、眠気を促す薬でも抗ヒスタミン成分が出題されますが、抗ヒスタミン成分で起きる眠気の副作用を逆に利用したものです。

登録販売者試験で出題される抗ヒスタミン成分

第3章で出題される抗ヒスタミン成分をまとめましたので、ご確認ください。

登録販売者試験で出題される抗ヒスタミン成分

これだけあります。正直なところ、全部覚えるのは大変です。過去問を解きながら、よく出題されるものを覚えていくのが良いです。

上に挙げたもののうち2点気を付けていただきたいことがあります。

①令和4年4月の手引き改定で追加された成分
②乗物酔い防止薬のみに配合される成分

①については、令和4年度の登録販売者試験では、手引き改定部分はあまり出題されませんでした。しかし令和5年度以降には、当たり前のように出題される可能性があるので、必ず押さえてください。

具体的な成分は、以下の3つです。

エピナスチン塩酸塩(商品例:アレジオン)
フェキソフェナジン塩酸塩(商品例:アレグラ)
ロラタジン(商品例:クラリチン)

花粉症のシーズンにはCMも打たれている有名な成分なので、試験で出た際も解けるようにしていきましょう。

②については、乗物酔い防止薬の出題はかなり細かい部分を出題されるので、対応できるようにしておかなければなりません。

●ジメンヒドリナート(専ら乗物酔い防止薬に配合される)
ジフェンヒドラミンテオクル酸塩の一般名。

●メクリジン塩酸塩(専ら乗物酔い防止薬に配合される)
他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が長い。

●プロメタジン塩酸塩等のプロメタジンを含む成分
外国において、乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける。

抗ヒスタミン成分の注意事項

抗ヒスタミン成分の注意事項をまとめました。

①生体内情報伝達物質であるヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担っている。脳内におけるヒスタミン刺激が低下すると、眠気を促す。ジフェンヒドラミン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分の中でも特にそのような中枢作用が強い。

②抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬は、睡眠改善薬として一時的な睡眠障害(寝つきが悪い、眠りが浅い)の緩和に用いられるものであり、慢性的に不眠症状がある人や、医療機関において不眠症の診断を受けている人を対象とするものではない。

妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。妊婦又は妊娠していると思われる女性には、睡眠改善薬の使用は避ける。

小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。

⑤抗ヒスタミン成分を含有する医薬品を服用後は、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事させてはならないが、睡眠改善薬の場合、目が覚めたあとも、注意力の低下や寝ぼけ様症状、判断力の低下等の一時的な意識障害、めまい、倦怠感を起こすことがあるので注意が必要。

⑥気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰が出にくくなることがあるため、痰の切れを良くしたい場合は併用に注意する必要がある。

⑦メキタジンはまれに重篤な副作用としてショック(アナフィラキシー)、肝機能障害、血小板減少を生じることがある。

ジフェンヒドラミンを含む成分は吸収されたジフェンヒドラミンの一部が乳汁に移行して乳児に昏睡を生じるおそれがあるため、母乳を与える女性は使用を避けるか、使用する場合には授乳を避ける。

⑨抗ヒスタミン成分は、ヒスタミンの働きを抑える作用以外に抗コリン作用も示すため、排尿困難や口渇、便秘等の副作用が現れることがある。

排尿困難の症状がある人
緑内障の診断を受けた人

➤症状の悪化を招くおそれがあり、使用する前にその適否につき、医師又は薬剤師に相談がなされるべきである。

以上が、「抗ヒスタミン成分まとめ」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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