登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 呼吸器官に作用する薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は呼吸器官に作用する薬

1 咳止め・痰を出しやすくする薬
2 口腔咽喉薬、うがい薬

について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。

①呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が減り、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。

こちらはです。

正しくは

呼吸器官に感染を起こしたときは、気道粘膜からの粘液分泌が増え、その粘液に気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる

です。

痰ができるメカニズムを問う問題です。「増え」とするところを「減り」にするという、かなり細かい部分をひっかけてきます。

試験のときは緊張することが予想されるので、日ごろから問題を1語1句しっかりと読む癖をつける必要があります。

②喉の粘膜を刺激から保護する成分として、ポビドンヨードが配合されている場合がある。

こちらはです。

グリセリンの記述です。

ちなみにポビドンヨードは、殺菌消毒成分です。

グリセリンは他の範囲でも出題されます。
・浣腸薬
・皮膚の乾燥を抑える

【浣腸薬】
配合成分としては、浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す効果。

【皮膚の乾燥を抑える】
角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する。

今回の例題は、口腔咽喉薬の範囲の問題です。口腔咽喉薬でグリセリンが出題されるのは、マイナーなので、注意が必要です。

③キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を興奮させる作用を示すとされる。

こちらはです。

正しくは

キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を鎮静させる作用を示すとされる

です。

「延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を興奮させる」と咳が出てしまいます。「延髄」や「中枢」という言葉はわかりにくいので、敬遠しがちなのではないでしょうか?

しかし、この問題はよく読むと、簡単に解くことができます。このようにパッと見て難しそうに見えても、実は難しくないという問題がよくあるので、しっかり正誤を判断できるように準備しましょう!

④口腔咽喉薬は、口腔内又は咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするもので、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。

こちらはです。

こちらは医薬品の分類と配合成分を問う問題です。

次の⑤とセットで覚えるのがおすすめです。解説は⑤に記載しますので、解いてみてください。

⑤鎮咳去痰薬には、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、内用液剤、シロップ剤のほか、口腔咽喉薬の目的を兼ねたトローチ剤やドロップ剤がある。

こちらはです。

④と⑤をまとめて解説です。

口腔咽喉薬には以下の医薬品が含まれます。

・トローチ剤
・ドロップ剤
・口腔内に噴霧又は塗布して使用する外用液剤

この問題のややこしい部分は、

トローチ剤やドロップ剤は「鎮咳去痰薬」と「口腔咽喉薬」に分類されるものがある!

ということです。

トローチ剤やドロップ剤は主に喉が痛いときなどに使うため、口腔咽喉薬に分類されるというのが、イメージしやすいのではないでしょうか?

しかし、トローチ剤やドロップ剤に「鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分」が配合されると、分類としては鎮咳去痰薬に分類されるのです。

実際にドラッグストアの棚を見ると鎮咳成分が入っているトローチ剤と入っていないトローチ剤があります。

そのため、⑤のような問題が出題されるのです。

医薬品の分類についての問題はあまりありませんが、例題は出題されることがあるので、ぜひこの機会に覚えてください。

以上が、「細かい部分を問う問題 呼吸器官に作用する薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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