登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 小児の疳(小児鎮静薬)

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は鎮暈薬(乗物酔い防止薬)について、細かい部分を問う問題を3つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は動画をご覧ください。

①小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めることを目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)であり、小児における虚弱体質の改善は目的としていない。

こちらはです。

正しくは

小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質などの改善を目的とする医薬品である

です。

小児鎮静薬の目的を問う問題です。

小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳の虫等の症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)です。

実際に虚弱体質の改善が効能効果に含まれている薬があります。たとえば漢方の小建中湯です。

【小建中湯】
体力虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほて、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴うものの小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされる。

医薬品の目的は、第3章でよく出題されるので、覚えておく必要があります。

②柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、症状の改善がみられるまで比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用する必要がある。

こちらはです。

正しくは

1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等の対応が必要である

です。

漢方は体質改善を主眼としているものがあるので、比較的長期間(1か月位)服用することがありますが、症状によっては短期間の使用にとどめるものがあります。

その中でも小児の夜泣きは出題されることがあるので、例題を参考に覚えてください。

③カンゾウは、小児の疳を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられる。

こちらはです。

カンゾウと言えば、成分はグリチルリチン酸ですね。グリチルリチン酸は抗炎症作用があるというのは、頻出の部分なので、マスターしている人が多いです。

でも、小児の疳でのカンゾウの配合目的は健胃作用です。抗炎症作用だけしか覚えていないと、間違ってしまいます。

ちなみに生薬成分は出題範囲によって、作用が異なるものがいくつかあります。

出題頻度の多い生薬成分は以下の通りです。

●ニンジン
➤かぜ薬:強壮
➤婦人薬:滋養強壮作用
➤滋養強壮保健薬:神経系の興奮や副腎皮質の機能亢進等の作用により、外界からのストレス刺激に対する抵抗力や新陳代謝を高める。

●オウレン
➤胃:苦味健胃
➤腸:抗菌作用、抗炎症作用

●オウバク
➤胃:苦味健胃
➤腸:抗菌作用、抗炎症作用
➤皮膚:抗炎症、血行促進等

以上が、「細かい部分を問う問題 小児の疳(小児鎮静薬)」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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