登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 貧血用薬(鉄製剤)

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は貧血用薬(鉄製剤)について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が勉強しやすい方は、動画をご覧ください。

①ビタミンB6は、消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つことを目的として用いられる。

こちらはです。

正しくは

ビタミンB6は、ヘモグロビン産生に必要なビタミン

です。

ビタミン成分の配合目的を問う問題です。

貧血用薬の範囲で出題されるビタミンは4つです。どれも出題される可能性があるので、押さえておく必要があります。

・ビタミンB6:ヘモグロビン産生に必要
・ビタミンB12:正常な赤血球の形成
・ビタミンC:消化管内で鉄が吸収されやすい状態に保つ
・葉酸:正常な赤血球の形成

ビタミンB12と葉酸は不足してしまうと、貧血が起きてしまうので、欠かすことのできないビタミンです。ビタミンB12不足による貧血を悪性貧血、葉酸不足による貧血を葉酸欠乏性貧血といい、貧血は鉄欠乏だけが原因ではないことも、覚えてきましょう!

ビタミンCについては鉄分の吸収を助けてくれるので、鉄分の薬に一緒に配合されていることが多いです。ドラッグストアで実際の商品を見て覚えるのもおすすめです。

次の例題は鉄以外の金属成分の問題です。

②コバルトは、ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。

こちらはです。

正しくは

コバルトは、赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分

です。

この範囲で出題される鉄以外の金属は以下の3つです。こちらもビタミン同様、どれも出題されることがあるので、外せません。

ヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある。
コバルト赤血球ができる過程で必要不可欠なビタミンB12の構成成分であり、骨髄での造血機能を高める目的で、硫酸コバルトが配合されている場合がある。
マンガン糖質・脂質・タンパク質の代謝をする際に働く酵素の構成物質であり、エネルギー合成を促進する目的で、硫酸マンガンが配合されている場合がある。

③鉄分の吸収は、食後より空腹時のほうが高いとされている。

こちらはです。

鉄分の服用について問う問題です

次の例題とセットで覚える必要があります。解説は次の例題のあとに記載しています。

④貧血用薬(鉄製剤)は、消化器系への副作用を軽減するために食前に服用することが望ましい。

こちらはです。

正しくは

鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい

です。

吸収されることよりも、副作用を軽減することの方が重要ということですね。

鉄分の副作用は悪心(吐きけ)、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢等の胃腸障害が知られています。鉄欠乏貧血が起きてしまった場合、比較的長期間、医薬品を服用する必要があります。副作用のせいで、服用の継続ができなくなってしまうと困るのです。

⑤鉄製剤を服用後、便が黒くなると重大な副作用が疑われるため、直ちに服用を中止すべきである。

こちらはです。

正しくは

鉄製剤を服用すると便が黒くなることがあるが、使用の中止を要する副作用等の異常ではない

です。

こちらは鉄分の副作用を問う問題です。

登録販売者試験で出題される副作用は大部分が服用を中止するものですが、服用の中止を要さないものもあります。それが例題の、「鉄製剤によって、便が黒くなる」ものです。

副作用のうち中止を要さないものとして、もう1つあります。それはビタミンB2です。

ビタミンB2の摂取により、尿が黄色くなることがありますが、これも中止を要するものではありません。こちらも併せて覚えておきましょう!

以上が、「細かい部分を問う問題 貧血用薬(鉄製剤)」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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