登録販売者試験 第2章 細かい部分を問う過去問 消化器系ー小腸・膵臓

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第2章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は消化器系

小腸
膵臓

について、細かい部分を問う問題を4つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

①小腸の内壁からは腸液が分泌され、十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、主に膵液中のペプシノーゲンがペプシンになる。

こちらはです。

正しくは

膵液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる

です。

ペプシノーゲンがペプシンになる場所は「胃」です。ペプシノーゲンとトリプシノーゲンはともにタンパク質の分解に関係しますが、分泌される場所が異なるのでチェックしておきましょう。

②小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部 40%が回腸、残り約 60%が空腸である。

こちらはです。

正しくは

小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸である

です。

この部分は数字を入れ替えたり、「空腸」と「回腸」を逆にして出題されることがあるので、注意が必要です。

小腸のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

・全長6~7mの管状の臓器で、十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる。
・十二指腸は、胃から連なる約25cmのC字型に彎曲した部分で、彎曲部には膵臓からの膵管と胆 嚢からの胆管の開口部があって、それぞれ膵液と胆汁を腸管内へ送り込んでいる。
腸の内壁からは腸液が分泌され、十二指腸で分泌される腸液に含まれる成分の働きによって、膵
液中のトリプシノーゲンがトリプシンになる。

トリプシンは、胃で半消化されたタンパク質(ペプトン)をさらに細かく消化する酵素である。
・小腸のうち十二指腸に続く部分の、概ね上部40%が空腸、残り約60%が回腸であるが、明確な境目はない。
・空腸で分泌される腸液(粘液)に、腸管粘膜上の消化酵素(半消化されたタンパク質をアミノ酸まで分解するエレプシン、炭水化物を単糖類(ブドウ糖、ガラクトース、果糖)まで分解するマルターゼ、ラクターゼ等)が加わり、消化液として働く。
・小腸の運動によって、内容物がそれらの消化液(膵液、胆汁、腸液)と混和されながら大腸へと送られ、その間に消化と栄養分の吸収が行われる。
・小腸は栄養分の吸収に重要な器官であるため、内壁の表面積を大きくする構造を持つ。十二指腸の上部を除く小腸の内壁には輪状のひだがあり、その粘膜表面は絨毛(柔突起ともいう)に覆われてビロード状になっている。 絨毛を構成する細胞の表面には、さらに微絨毛が密生して吸収効率を高めている。
・炭水化物とタンパク質は、消化酵素の作用によってそれぞれ単糖類、アミノ酸に分解されて吸収される。
脂質(トリグリセリド)は、消化酵素(リパーゼ)の作用によって分解を受けるが、小腸粘膜の上皮細胞で吸収されると脂質に再形成され、乳状脂粒(リポ タンパク質の一種でカイロミクロンとも呼ばれる)となる。その際、脂溶性ビタミンも一緒に取り込まれる。

③膵臓は胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を大腸へ分泌する。

こちらはです。

正しくは

膵臓は胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する

です。

膵臓から分泌される膵液がどこに分泌されるかを問う問題です。

膵液については以下の2点は特に重要です。
トリプシノーゲンが含まれる。
十二指腸に分泌される。

イラストを参考に位置関係を覚えてください。

④膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを分解する酵素の供給を担う内分泌腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する役割を担う消化腺でもある。

こちらはです。

正しくは

炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担う消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン等を血液中に分泌する内分泌腺でもある

です。

消化腺と内分泌腺を入れ替えて出題されるので、それぞれの言葉を理解しましょう。

膵臓は3大栄養素の消化する消化酵素を分泌するので、消化腺です。
内分泌というのは、簡単に言うとホルモンを分泌すると覚えましょう。
膵臓からはインスリンなどのホルモンが分泌されるので、内分泌腺です。

膵臓のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

胃の後下部に位置する細長い臓器で、膵液を十二指腸へ分泌する。
・膵液は弱アルカリ性で、胃で酸性となった内容物を中和するのに重要である。
・膵液は、消化酵素の前駆体タンパクであり消化管内で活性体であるトリプシンに変換されるトリプシノーゲンのほか、デンプンを分解するアミラーゼ(膵液アミラーゼ)、脂質を分解するリパーゼなど、多くの消化酵素を含んでいる。
膵臓は、炭水化物、タンパク質、脂質のそれぞれを消化するすべての酵素の供給を担っている。
・膵臓は、消化腺であるとともに、血糖値を調節するホルモン(インスリン及びグルカゴン)等を血液中に分泌する内分泌腺でもある。

以上が、「細かい部分を問う問題 消化器系ー小腸・膵臓」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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