登録販売者試験 第2章 細かい部分を問う過去問 消化器系ー咽頭・食道・胃

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第2章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は消化器系

咽頭
食道

について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

①飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に開くことにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。

こちらはです。

正しくは

喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる

です。

咽頭のポイントは以下の通りです。

・咽頭は、口腔から食道に通じる食物路と、呼吸器の気道とが交わるところ。
・飲食物を飲み込む運動(嚥下)が起きるときには、喉頭の入り口にある弁(喉頭蓋)が反射的に閉じることにより、飲食物が喉頭や気管に流入せずに食道へと送られる。

②食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2㎝の管状の器官で、消化液の分泌腺がある。

こちらはです。

正しくは

食道には、消化液の分泌腺がない

です。

分泌腺は唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓などが当てはまり、食道は含まれません。

食道のポイントは以下の通りです。

・食道は喉もとから上腹部のみぞおち近くまで続く、直径1~2cmの管状の器官。
消化液の分泌腺はない。
・嚥下された飲食物は、重力によって胃に落ち込むのでなく、食道の運動によって胃に送られる。
・食道の上端と下端には括約筋があり、胃の内容物が食道や咽頭に逆流しないように防いでいる。
・胃液が食道に逆流すると、むねやけが起きる。

③~⑤は胃に関する問題を抜粋しました。

③ペプシノーゲンは胃酸によって、炭水化物を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。

こちらはです。

正しくは

ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなる

です。

3大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂質を分解する酵素を押さえておきましょう。

炭水化物の消化酵素:プチアリン(唾液アミラーゼ)、マルターゼ、ラクターゼ

タンパク質の消化酵素:ペプシン、トリプシン、エレプシン

脂質(トリグリセリド)の消化酵素:リパーゼ

④胃は上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいるが、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の横紋筋が弛緩し、容積が拡がる。

こちらはです。

正しくは

横紋筋ではなく、平滑筋である

です。

横紋筋平滑筋の区別はよくひっかけてくるので、注意が必要です。
簡単な見分け方としては、自分の意志で動かせるかどうかを考えるのが有効です。

胃は自分の意志で動かすことができません。自分の意志で動かせない筋肉は平滑筋です。心筋は横紋筋

⑤食道から送られてきた内容物の胃内での滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。

こちらはです。

こちらは油っこいラーメンやとんかつなどを食べた後に、いつまでも胃にいるような気がするのをイメージすればわかりやすいです。

こういった日常のことと結びつけられる部分は暗記しなくても解くことができます。

胃のポイントは以下の通りです。

・上腹部にある中空の臓器で、中身が空の状態では扁平に縮んでいるが、食道から内容物が送られてくると、その刺激に反応して胃壁の平滑筋が弛緩し、容積が拡がる(胃適応性弛緩)。
・胃の内壁は粘膜で覆われて多くのひだをなしている。
・粘膜の表面には無数の微細な孔があり、胃腺につながって塩酸(胃酸)のほか、ペプシノーゲンなどを分泌している。
・ペプシノーゲンは胃酸によって、タンパク質を消化する酵素であるペプシンとなり、胃酸とともに胃液として働く。
タンパク質がペプシンによって半消化された状態をペプトンという。
・胃酸は、胃内を強酸性に保って内容物が腐敗や発酵を起こさないようにする役目も果たしている。
・胃液による消化作用から胃自体を保護するため、胃の粘膜表皮を覆う細胞から粘液が分泌されている。
胃液分泌と粘液分泌のバランスが崩れると、胃液により胃の内壁が損傷を受けて胃痛等の症状を生じることがある。
・胃粘液に含まれる成分は、小腸におけるビタミンB12の吸収にも重要な役割を果たしている。
・食道から送られてきた内容物は、胃の運動によって胃液と混和され、かゆ状となって小腸に送り出されるまで数時間、胃内に滞留する。
滞留時間は、炭水化物主体の食品の場合には比較的短く、脂質分の多い食品の場合には比較的長い。

以上が、「細かい部分を問う問題 消化器系ー咽頭・食道・胃」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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