この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。
勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?
点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は腸の薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。
ぜひマスターして、自信をつけてください。
動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。
①センノシドは、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激して瀉下作用をもたらすと考えられている。
こちらは正です。
センノシドが作用するメカニズムを問う問題です。
センノシドについて押さえておく部分です。
・センノシドは生薬のセンナやダイオウに含まれる。
・胃や小腸で消化されないが、大腸に生息する腸内細菌によって分解され、分解生成物が大腸を刺激する。
・早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、使用を避ける。
・吸収された成分の一部が乳汁中に移行することが知られている。乳児に下痢を生じるおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。
②マルツエキスは、腸内容物に水分を浸透しやすくする作用があり、水分不足に起因する便秘に効果がある。
こちらは誤です。
正しくは以下のようになります。
マルツエキスは、主成分である麦芽糖が腸内細菌によって分解(発酵)して生じるガスによって便通を促す。また、水分不足に起因する便秘には効果が期待できない。
例題にある「腸内容物に水分を浸透しやすくする作用」というのはジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)の記述です。
ジオクチルソジウムスルホサクシネート(DSS)の作用
腸内容物に水分が浸透しやすくする作用があり、糞便中の水分量を増して柔らかくすることによる瀉下作用を期待して用いられる。
瀉下成分(便秘薬)は1つ1つの有効成分のメカニズムが微妙に異なります。その違いが試験で出題されるので、細かい部分まで覚える必要があります。
③ロペラミド塩酸塩を含む一般用医薬品は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、15歳未満の小児にも適用がある。
こちらは誤です。
正しくは
外国で乳幼児が過量摂取した場合に、中枢神経系障害、呼吸抑制、腸管壊死に至る麻痺性イレウスを起こしたとの報告があるため、15歳未満の小児には適用がない
です。
「食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており」の部分は正しい記述なので、ここも併せて頭に入れましょう。
またロペラミド塩酸塩については、配合目的でひっかけ問題が出題されることがあるので、注意が必要です。具体的には、
●止瀉薬を使う目的
●ロペラミド塩酸塩の配合目的
が微妙に異なることを知っておく必要があります。
止瀉薬を使う目的
下痢、食あたり、吐き下し、水あたり、下り腹、軟便等に用いられることを目的とする医薬品。
ロペラミド塩酸塩の配合目的
食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢の症状に用いられることを目的としており、「食あたりや水あたりによる下痢については適用対象でない」。
④大黄牡丹皮湯は、胃腸が弱く下痢しやすい人に適している。
こちらは誤です。
正しくは
胃腸が弱く下痢しやすい人では、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる
です。
胃腸が弱く下痢しやすい人に不向きというのは、主にダイオウを含んでいる漢方処方で記載されます。
(※ダイオウを含んでいなくも書かれることはあります)
そのため、大黄牡丹皮湯の構成生薬にダイオウが含まれているかがわかれば解けます。大黄牡丹皮湯は名前にも大黄(ダイオウ)が入っているので、簡単ですね。
⑤ビサコジルは、空腸や回腸の粘膜を刺激して排便を促すと考えられている。
こちらは誤です。
正しくは
結腸や直腸の粘膜を刺激して排便を促すと考えられている
です。
ビサコジルは大腸刺激成分ですが、空腸や回腸は小腸なので作用する部位が異なります。
小腸:十二指腸、空腸、回腸の3部分に分かれる
大腸:盲腸、虫垂、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなる管状の臓器
以上が、「細かい部分を問う問題 腸の薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください
試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)
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