登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 その他の消化器官用薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回はその他の消化器官用薬について、細かい部分を問う問題を4つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。

①腹痛が著しい場合や便秘に伴って吐きけや嘔吐が現れた場合には、急性腹症の可能性があり、浣腸薬の配合成分の刺激によってその症状を悪化させるおそれがある。

こちらはです。

急性腹症とは:
腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等のことです。

急性腹症の場合、腸管が閉塞していると、便が大腸に向かって流れることができなくなります。そうなると逆流して嘔吐が起きる場合があります。

腸が閉塞しているところを無理やり浣腸薬で出そうとすると、症状が悪化してしまいます。

こちらの内容は第5章でも出題されることがあるので、しっかりと頭に入れることが必要です。

②回虫は、肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒みやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。

こちらはです。

問題文は蟯虫の記述です。

回虫は、腹痛や下痢、栄養障害等の消化器症状のほか、呼吸器等にも障害を引き起こすことがある。

一般用医薬品の駆虫薬が対象とする寄生虫は、回虫蟯虫だけです。回虫と蟯虫の特徴は例題のように細かい部分まで出題されます。回虫と蟯虫の特徴は以下を参考にしてください。

回虫
孵化した幼虫が腸管壁から体組織に入り込んで体内を巡り、肺に達した後に気道から再び消化管内に入って成虫となる。そのため腹痛や下痢、栄養障害等の消化器症状のほか、呼吸器等にも障害を引き起こ すことがある。

蟯虫
肛門から這い出してその周囲に産卵するため、肛門部の痒みやそれに伴う不眠、神経症を引き起こすことがある。

③ピペラジンリン酸塩は、肝臓病や腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留し、副作用を生じやすくなるおそれがある。

こちらはです。

駆虫薬の注意事項まで覚えられている人は少数派です。なぜなら、そこまで暗記するだけの、勉強時間を確保していない人がほとんどだからです。

しかし、例題のように駆虫薬の細かい部分を問う問題はあります。また、第5章でも出題されることがあります。

ピペラジンリン酸塩について押さえておくところ(余裕のある人)
アセチルコリン伝達を妨げて、回虫及び蟯虫の運動筋を麻痺させる作用を示し、虫体を排便とともに排出させることが目的。
痙攣の症状のある人、貧血、著しい栄養障害の診断を受けた人では、それらの症状の悪化を招くおそれがある。
肝臓病腎臓病の診断を受けた人では、吸収されて循環血液中に移行したピペラジンが滞留して副作用を生じやすくなるおそれがある。

④サントニンは、服用後、一時的に物が黄色く見えたり、耳鳴り、口渇が現れることがある。

こちらはです。

こちらは駆虫薬の副作用を問う問題です。

駆虫薬の副作用まで覚えてられないと思う人がいると思いますが、副作用に色が出てくるのはまれで、覚えやすいので、覚えてしまった方がお得です。

ちなみに、パモ酸ピルビニウムの副作用も色が出てきます。赤~赤褐色の成分で、尿や糞便が赤く着色することがあります。

以上が、「細かい部分を問う問題 その他の消化器官用薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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