登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 一般用検査薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は一般用検査薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。

①検体中に対象物質が存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下のため検査結果が陰性となった場合を偽陽性という。

こちらはです。

正しくは

偽陽性ではなく、偽陰性である

です。

偽陽性と偽陰性はよくひっかけてくる部分なので、正誤の判断をできるようにしましょう。

偽陰性:
検体中に存在しているにもかかわらず、その濃度が検出感度以下であったり、検出反応を妨害する他の物質の影響等によって、検査結果が陰性となった場合を偽陰性という。
本当は陽性のはずなのに陰性

偽陽性:
検体中に存在していないにもかかわらず、検査対象外の物質と非特異的な反応が起こって検査結果が陽性となった場合を偽陽性という。
本当は陰性のはずなのに陽性

②尿糖・尿タンパク同時検査の場合、早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後の尿について改めて検査して判断する必要がある。

こちらはです。

検査のタイミングを問う問題です。

尿糖検査と尿タンパク検査は同時の場合と単独の場合で違いがあるので、それぞれを頭に入れましょう。

・尿糖検査の場合:
食後1~2時間等、検査薬の使用方法に従って採尿を行う。

・尿タンパクの場合
原則として早朝尿(※)(起床直後の尿)を検体とし、激しい運動の直後は避ける。

・尿糖・尿タンパク同時検査の場合:
早朝尿(起床直後の尿)を検体とするが、尿糖が検出された場合には、食後の尿について改めて検査して判断する必要がある。

③通常、尿は弱アルカリ性であるが、食事やその他の影響で弱酸性〜中性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある。

こちらはです。

正しくは

通常、尿は弱酸性であるが、食事やその他の影響で中性〜弱アルカリ性に傾くと、正確な検査結果が得られなくなることがある

です。

検査に結果を与える要因に関する問題です。

例題のように「弱酸性」のところを「弱アルカリ性」と替えて出題されるので、ひっかからないように注意が必要です。

④尿中のタンパク値に異常を生じる要因に、尿路結石や腎炎などがある。

こちらはです。

尿タンパク値に異常を生じる要因を問う問題です。

尿糖値や尿タンパク値に異常を生じる要因は細かい部分ですが、出題されることがあります。
異常を生じる要因をまとめたのでご確認ください。

前提:
泌尿器系の機能が正常に働いていて、また、血糖値が正常であれば、糖分やタンパク質は腎臓の尿細管においてほとんどが再吸収される。

尿糖値に異常を生じる要因:
一般に高血糖と結びつけて捉えられることが多いが、腎性糖尿等のように高血糖を伴わない場合もある。

尿中のタンパク値に異常を生じる要因:
腎臓機能障害によるもの→腎炎やネフローゼ
尿路に異常が生じたことによるもの→尿路感染症、尿路結石、膀胱炎等がある。

特に、尿タンパク値に異常を生じた場合に、どこに問題があるのかをひっかけてくることがあります。

⑤一般的な妊娠検査薬は、月経予定日を過ぎて概ね1週目以降に検査することが推奨されている。

こちらはです。

妊娠検査薬の検査タイミングを問う問題です。

妊娠検査薬の検出感度と検査のタイミングで説明の書かれ方に違いがあるので勘違いをしないように注意が必要です。

検出感度:
妊娠検査薬は、尿中のhCGの有無を調べるものであり、通常、実際に妊娠が成立してから4週目前後の尿中hCG濃度を検出感度としている。

検査の時期:
一般的な妊娠検査薬は、月経予定日が過ぎて概ね1週目以降の検査が推奨されている。月経周期が不規則な人や、月経の日数計算を間違えた場合など、それよりも早い時期に検査がなされ、陰性の結果が出たとしても、それが妊娠していないこと(単なる月経の遅れ)を意味するのか、実際には妊娠していて尿中hCGが検出感度に達していないことによる偽陰性であるのか判別できない。

以上が、「細かい部分を問う問題 一般用検査薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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