登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 胃腸鎮痛鎮痙薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は胃腸鎮痛鎮痙薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。

①パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないため、眼圧を上昇させる作用を示さない。

こちらはです。

正しくは

パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示す

です。

胃腸鎮痛鎮痙薬で頻出のパパベリン塩酸塩に関する問題です。胃の薬で出題されるピレンゼピン塩酸塩と混同してしまうことがあるので注意が必要です。

パパベリン塩酸塩で覚えておくこと
・消化管の平滑筋に直接働いて胃腸の痙攣を鎮める作用を示す。
・抗コリン成分と異なり、胃液分泌を抑える作用は見出されない。
・抗コリン成分と異なり自律神経系を介した作用ではないが、眼圧を上昇させる作用を示す。

次の例題も頻出の成分です。

②オキセサゼインは、局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。

こちらはです。

オキセサゼインもパパベリン塩酸塩と並んで頻出の成分です。実務でも、扱うことがある成分なので、必ず押さえておきましょう!

オキセサゼインで覚えておくこと
・局所麻酔作用のほか、胃液分泌を抑える作用もあるとされ、胃腸鎮痛鎮痙薬と制酸薬の両方の目的で使用される。
・妊娠中や小児における安全性は確立されておらず、妊婦又は妊娠していると思われる女性、15歳未満の小児では、使用を避けることとされている。

③ブチルスコポラミン臭化物は、鎮痛鎮痙のほか、胃酸過多や胸やけに対する効果も期待して用いられる。

こちらはです。

ブチルスコポラミン臭化物は抗コリン成分です。
抗コリン成分ということは、副交感神経の働きを抑えるため、消化管の運動や胃酸の分泌を抑えます。

消化管の運動を抑える→鎮痛鎮痙の作用
胃酸の分泌を抑える→胃酸過多や胸やけを改善

胃腸鎮痛鎮痙薬では抗コリン成分が多く出題されますので、他の成分と併せて覚えておく必要があります。

胃腸鎮痛鎮痙薬で出題される抗コリン成分
・メチルベナクチジウム臭化物
・ブチルスコポラミン臭化物
・メチルオクタトロピン臭化物
・ジサイクロミン塩酸塩
・オキシフェンサイクリミン塩酸塩
・チキジウム臭化物
・生薬成分として、ロートエキス

次の例題は抗コリン成分の副作用に関するものです。

④ロートエキスには、縮瞳による目のかすみや排尿困難といった副作用が現れることがある。

こちらはです。

正しくは

ロートエキスには、散瞳による目のかすみや排尿困難といった副作用が現れることがある。

です。

抗コリン成分の作用により瞳孔が開き、目により多くの光が入ってくる状態になります。そのため、縮瞳ではなく、散瞳が正しいです。

今回の例題では触れられていませんが、眼圧が上昇する副作用も現れるため、緑内障と診断された人は使用の適否を、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされることが望ましいとされています。

⑤下痢を伴う腹痛については、下痢よりも腹痛への対処が優先されるため、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用となる。

こちらはです。

正しくは

下痢を伴う腹痛については、基本的に下痢への対処が優先され、胃腸鎮痛鎮痙薬の適用とならない

です。

こちらは覚えておかないと正解するのが難しいです。

実務でも、相談を受けることがあるので、実務も見据えて覚えておく必要があります。

以上が、「細かい部分を問う問題胃腸鎮痛鎮痙薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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