登録販売者試験 第2章 細かい部分を問う過去問 呼吸器系ー鼻腔・咽頭

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第2章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。呼吸器系は呼吸を行うための器官系で、鼻腔、咽頭、喉頭、気管、気管支、肺からなります。

今回は呼吸器系

鼻腔(問①)
咽頭(問②~④)

について、細かい部分を問う問題を4つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

①鼻腔は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

こちらはです。

正しくは

鼻腔ではなく、扁桃の記述

です。

鼻腔と扁桃を入れ替えたひっかけ問題です。リンパ組織が集まってできている」ときたら「扁桃」が思い浮かぶようにしましょう。扁桃に関しては問④の後に説明を記載しています。

鼻腔のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

・鼻腔の内壁は、粘膜で覆われた棚状の凸凹になっており、吸入された空気との接触面積を広げ、効率よく適度な湿り気と温もりを与えて、乾燥した冷たい外気が流れ込むのを防いでいる。

・鼻腔の内壁には粘液分泌腺が多く分布し、鼻汁を分泌する。鼻汁は、鼻から吸った空気に湿り気を与えたり、粘膜を保護するため、常に少しずつ分泌されている。

・鼻汁にはリゾチームが含まれ、気道の防御機構の一つとなっている。かぜやアレルギーのときなどには、防御反応として大量に鼻汁が分泌されるようになる。

②咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面は平らである。

こちらはです。

正しくは

咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面が凸凹している

です。

粘膜表面の形状がどうなっているかという細かい部分ですが、試験に出題されることがあるので確認しましょう。

③扁桃は、白血球の一種であるマスト細胞が密集する組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌やウイルスに対する免疫反応が行われる。

こちらはです。

正しくは

マスト細胞ではなく、リンパ球である

です。

マスト細胞の別名が肥満細胞で、花粉症などのアレルギーに関係します。肥満細胞という言葉は第3章の内服アレルギー用薬の範囲で出てきます。白血球の一部ではないというのを理解する必要があります。

白血球は主に以下の4種類に分けられます。
●好中球
●リンパ球
●単球(細胞内にいる場合は名前が変わり、マクロファージと呼ばれます)
●その他(アレルギーに関係する)←その他に関して詳しい内容は試験範囲に入っていません。

④鼻腔と口腔につながっており、喉頭は消化管と気道の両方に属する。

こちらはです。

正しくは

喉頭ではなく、咽頭である

です。

咽頭と喉頭の入れ替え問題は頻出なので必ず押さえておく必要があります。

咽頭のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

・鼻腔と口腔につながっており、咽頭は消化管と気道の両方に属する。

咽頭の後壁には扁桃があり、粘膜表面が凸凹している。

・扁桃はリンパ組織(白血球の一種であるリンパ球が密集する組織)が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

また、喉頭についてもポイントを記載しています。

・喉頭は、咽頭と気管の間にある軟骨に囲まれた円筒状の器官で、軟骨の突起した部分(喉頭隆起)がいわゆる「のどぼとけ」である。

・喉頭は、発声器としての役割もあり、 呼気で喉頭上部にある声帯を振動させて声が発せられる。

・喉頭から肺へ向かう気道が左右の肺へ分岐するまでの部分を気管といい、そこから肺の中で複数に枝分かれする部分を気管支という。

・喉頭の大部分と気管から気管支までの粘膜は線毛上皮で覆われており、吸い込まれた粉塵、細菌等の異物は、気道粘膜から分泌される粘液にからめ取られ、線毛運動による粘液層の連続した流れによって気道内部から咽頭へ向けて排出され、唾液とともに嚥下される。

咽頭と喉頭の違いを動画でまとめましたので、ご活用ください。

以上が、「細かい部分を問う問題 呼吸器系ー鼻腔・咽頭」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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