登録販売者試験 第2章 細かい部分を問う過去問 目、鼻、耳などの感覚器官ー耳

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第2章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は感覚器官について、細かい部分を問う問題を6つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

耳についての基礎知識:
聴覚情報と平衡感覚を感知する器官で、外耳中耳内耳からなる。側頭部の左右両側に1対あり、音の立体感を認識することができる。

①は外耳の問題です。

①耳垢(耳あか)は、内耳にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃や内耳上皮の老廃物などが混じったものである。

こちらはです。

正しくは

耳垢は、外耳道にある耳垢腺や皮脂腺からの分泌物に、埃や外耳道上皮の老廃物などが混じったものである

です。

耳の範囲では外耳、中耳、内耳という言葉を入れ替えて出題出題されることが多いため、それぞれの役割や各部位の名称を押さえましょう。

外耳のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

外耳:
・側頭部から突出した耳介と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
・耳介は軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。軟骨部には耳
・毛が生えていて、空気中のほこり等が入り込むのを防いでいる。
外耳道にある耳垢腺(汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、ほこりや外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。

次の②と③は関連する問題なので、まとめて解説します。

②耳は、外耳、中耳、内耳からなる。内耳にある鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅している。

こちらはです。

正しくは

鼓室は、内耳ではなく、中耳にある

です。

③中耳は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。

こちらはです。

中耳は鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなるという部分はよく出題されるので、セットで覚えましょう。内耳の蝸牛などを入れて、ひっかけてくることがあるので、1つだけではなく、セットで覚えることが重要です。

④小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

こちらはです。

中耳炎は小児でよく起こる疾患です。その理由が④の問題文です。疾患の知識と体のしくみをセットで覚えましょう。

中耳のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

中耳:
・外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜鼓室耳小骨耳管からなる。
・外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させる。
・鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。
・鼓室は、耳管という管で鼻腔や咽頭と通じている。
・急な気圧変化のため鼓膜の内外に気圧差が生じると、耳がつまったような不快感や痛みなどを感じるが、顎を動かす等の耳抜き動作によって意識的に耳管を開けると気圧の均衡が戻って回復する。
・小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。

⑤内耳は、平衡器官である蝸牛と、聴覚器官である前庭の2つの部分からなり、いずれも内部はリンパ液で満たされている。

こちらはです。

正しくは

内耳は、聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる

です。

蝸牛と前提の働きをひっかけてくる問題は頻出です。ここは必ず理解する必要があります。

前提についてはもっと掘り下げた問題が出てきます。⑥の問題を解いてマスターしてください。

⑥内耳の前庭のうち、水平・垂直方向の加速度を感知する部分を半規管といい、体の回転や傾きを感知する部分を耳石器官という。

こちらはです。

正しくは

水平・垂直方向の加速度を感知する部分を耳石器官といい、体の回転や傾きを感知する部分を半規管という

です。

内耳のポイントをまとめましたので、ご確認ください。

内耳:
聴覚器官である蝸牛と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
・蝸牛は渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされ、中耳の耳小骨から伝わる振動がリンパ液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして、聴神経が刺激される。
・前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。蝸牛と同様、内部はリンパ液で満たされており、リンパ液の動きが平衡感覚として感知される。
・乗物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。

耳についての動画を作成しましたので、ご活用ください。

以上が、「細かい部分を問う問題 感覚器官ー耳」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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