ひっかけ問題集めみた【第3章】②

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第3章

この記事では、過去に出題されたひっかけ問題を5問説明していきます。ひっかけ問題に対応できるかどうかで合否を分けることがありますので、ぜひご活用していただけたら嬉しいです。

①クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミン遊離を促進する作用を示す。

答えはです。

正しくは、

クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示す

となります。

ヒスタミンによって、花粉症などのアレルギー症状が出てしまうので、

「ヒスタミン遊離を促進する」というのは逆ですね。花粉症の人が、ヒスタミンの遊離を促進する薬を飲んだらと考えると怖いですね。もはや毒ですね。

クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン成分の違いも合わせて押さえておきましょう!

クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞からのヒスタミン遊離を抑えます。

抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンの受容体にヒスタミンが結合するのを防ぎます。

作用の違いはよく出題されるので、必ず覚えてください。実務でも必ず役に立ちます。

②ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における免疫機能を高める作用により、痒みや発赤などの皮膚症状を改善することを目的とする。

答えはです。

正しくは、

ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織(患部局所)における免疫機能を低下させる作用も示し、好ましくない皮膚感染等の副作用が現れることがある

です。

ステロイド性抗炎症成分は、アレルギー等で使われますが、これは免疫が過剰反応するのを抑える作用があるためです。免疫が過剰反応するを抑えるというのは、つまり、免疫機能を低下させるということです。

免疫機能を低下させるというのは、副作用しても注目される点です。たとえば水虫の痒みにステロイド性抗炎症成分を使ってしまうと免疫機能を低下させるため、水虫が悪化することがあります。

③一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は10000 国際単位が上限となっている。

答えはです。

正しくは、

ビタミンAの1日分量は4000国際単位が上限となっている。妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10000国際単位以上摂取した妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。

となります。

試験範囲でビタミンAの1日分量は10000 国際単位というものあるので、注意が必要な問題です。

妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月と10000単位を結びつけて覚えておく必要があります。この問題は第5章でも出題されることがあるので、どちらの範囲で出題されても解けるように準備しましょう!

④プロポクスルは、アセチルコリンエステラーゼと不可逆的に結合することにより殺虫作用を示す。

答えはです。

正しくは、

プロポクスル(カーバメイト系殺虫成分)は、アセチルコリンエステラーゼと可逆的に結合することにより殺虫作用を示す。

となります。

不可逆的に結合するのは、有機リン系殺虫成分です。
代表的な有機リン系殺虫成分として、ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、
フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス等があります。

可逆的に結合するのは、

プロポクスルに代表されるカーバメイト系殺虫成分
メトキサジアゾンに代表されるオキサジアゾール系殺虫成分

です。

殺虫剤の可逆と不可逆は別で記事でまとめます。

⑤妊娠及び妊娠検査薬に関する以下の記述

高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、偽陰性を示すことがある。

答えはです

正しくは、

高濃度のタンパク尿や糖尿の場合、非特異的な反応が生じて偽陽性を示すことがある

となります。

偽陽性か偽陰性かは覚えてしまうのが手っ取り早いです。試験の直前1週間で再確認するのがおすすめです。

以上がひっかけ問題集めてみた【第3章】②です。第3章の他のひっかけ問題や他の章の問題も載せていきますので、勉強の参考にしてもらえたら嬉しいです。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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