登録販売者試験 第3章 細かい部分を問う過去問 婦人薬

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第3章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は婦人薬について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

動画の方が理解しやすい方は、動画をご覧ください。

①月経の約10~3日前に現れ、月経開始と共に消失する腹部膨満感、頭痛、乳房痛などの身体症状や感情の不安定、抑うつなどの精神症状を主体とするものを、月経前症候群という。

こちらはです。

月経前症候群に関する問題です。

血の道症(ちのみちしょう)や更年期障害との違いをしっかりと理解する必要があります。血の道症や更年期障害と主語を入れ替えて出題されることもあります。

血の道症とは:
血の道症は、月経、妊娠、分娩、産褥(分娩後、母体が通常の身体状態に回復するまでの期間)、更年期等の生理現象や、流産、人工妊娠中絶、避妊手術などを原因とする異常生理によって起こるとされ、範囲が更年期障害よりも広く、年齢的に必ずしも更年期に限らない。

更年期障害については次の例題で確認します。

②閉経の前後の移行的な時期は更年期(閉経周辺期)と呼ばれ、体内の女性ホルモンの量の変動が一時的に無くなる。

こちらはです。

正しくは

体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある

です。

大きく変動する」というのと「一時的に無くなる」というのは、似ているような似ていないような微妙な表現です。細かい部分までしっかり理解していないと、ひっかかってしまうので注意が必要です。

閉経と更年期に関する問題です。

閉経と更年期障害について確認しておきましょう。

閉経とは:
加齢とともに卵巣からの女性ホルモンの分泌が減少していき、やがて月経が停止して、妊娠可能な期間が終了することを閉経という。閉経の前後には、更年期(閉経周辺期)と呼ばれる移行的な時期があり、体内の女性ホルモンの量が大きく変動することがある。

更年期障害とは:
更年期においては、月経周期が不規則になるほか、不定愁訴(※)として血の道症(臓器・組織の形態的異常がなく、抑うつや寝つきが悪くなる、神経質、集中力の低下等の精神神経症状が現れる病態)の症状に加え、冷え症、腰痛、頭痛、頭重、ほてり、のぼせ、立ちくらみ等の症状が起こることがあり、こうした症候群を更年期障害という。

(※) 体のどの部位が悪いのかはっきりしない訴えで、全身の倦怠感や疲労感、微熱感などを特徴とする。更年期障害のほか、自律神経失調症等の心身症の症状として現れることが多い。

次の問題からは実際の成分に関する問題です。

③エチニルエストラジオールやエストラジオールを含有する婦人薬において、外用薬は製造販売されていない。

こちらはです。

正しくは

膣粘膜又は外陰部に適用される外用薬が製造販売されている

です。

剤形を問う問題です。

エチニルエストラジオールやエストラジオールは女性ホルモン成分のことです。
一般用医薬品で販売されている女性ホルモン成分を含む医薬品は外用薬のみです。内服薬は医療用医薬品にしかありません。そのため例題の、「外用薬は製造販売されていない」は誤りとなります。

④桃核承気湯は、妊婦又は妊娠していると思われる女性、授乳婦における使用に関して留意する必要があり、構成生薬としてマオウを含む。

こちらはです。

正しくは

構成生薬として、カンゾウ、ダイオウを含むが、マオウは含まない

です。

漢方の構成生薬を問う問題です。

ダイオウを含むかどうかについては、そのまま覚えてしまうのもありですが、桃核承気湯の効能効果にヒントがあります。

桃核承気湯:
体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症に適すとされる。

要約すると、
桃核承気湯は便秘のある、月経不順などの方に使うということです。
便秘に効く生薬として代表的なものはダイオウなので、便秘に使う→ダイオウが入っているのではと覚えるのも有効です。ただし、便秘に効く漢方薬に全てにダイオウが入っているわけではないという点は注意が必要です

また、登録販売者試験に出題される、マオウを含む漢方薬は11個です。
第3章の前半である、精神神経に作用する薬呼吸器官に作用する薬の範囲の漢方薬に多いです。

マオウを含む漢方薬
・防風通聖散
・葛根湯
・葛根湯加川芎辛夷
・五虎湯
・五積散
・小青竜湯
・神秘湯
・麻黄湯
・麻杏甘石湯
・麻杏薏甘湯
・薏苡仁湯

次は生薬の問題です。

⑤モクツウは、滋養強壮作用を目的として配合されている場合がある。

こちらはです。

正しくは

モクツウは、利尿作用を期待して配合される

です。

婦人薬で出題される生薬成分は以下の通りです。

サフラン、コウブシ
鎮静、鎮痛のほか、女性の滞っている月経を促す作用を期待。

センキュウ、トウキ、ジオウ
血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。

③その他の生薬成分
シャクヤク、ボタンピ:鎮痛・鎮痙の作用を期待。
サンソウニン、カノコソウ:鎮静作用を期待。
カンゾウ:抗炎症作用を期待。
オウレン、ソウジュツ、ビャクジュツ、ダイオウ:胃腸症状に対する効果を期待。
モクツウ、ブクリョウ:利尿作用を期待。

③のその他の生薬成分は他の範囲でも出題される可能性があるので、覚えるとお得です!

以上が、「細かい部分を問う問題 婦人薬」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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