この記事では、登録販売者試験の第1章で出題される問題のうち数字でひっかけてくる部分を集めました。
数字部分は試験の直前に覚えると、頭に残りやすいので、試験が近づいてきたら確認するのがおすすめです。
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識の範囲で数字が出てくるのは以下の項目です。
- 医薬品のリスク評価
- 副作用(アレルギー(過敏反応))
- 小児、高齢者等への配慮
- 薬害の歴史
医薬品のリスク評価
この範囲で数字が関係するのは以下の部分です。
動物実験により求められる50%致死量(LD50)は、薬物の毒性の指標として用いられる。
LD50が何の指標なのかをひっかけてくることが多いです。LD50=毒性の指標です。
LD50とは「動物の半数を死亡させる試験物質の量」のことです。用語の定義を押さえておくと、ひっかけ問題にも対処できます。
こちらに関しては、他の章で聞かれないので、定義ではなく、四角の中の文をそのまま覚えてしまうのもありです。
副作用(アレルギー(過敏反応))
アレルゲンとなる添加物で数字が出てきます。ただし、ここでは数字でひっかけてくるというよりは、アレルゲンとなりえる添加物を覚えておくのが重要です。
アレルゲンとなり得る添加物としては、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)等が知られている。
黄色4号は第5章でも出題されることがあります。また令和4年度の試験で出題されていますので、かなり細かい部分ですが、アレルゲンとなり得る添加物を押さえておきましょう!
小児、高齢者等への配慮
この範囲では、小児と高齢者の年齢区分がよく出題されます。
新生児、乳児、幼児、小児という場合には、おおよその目安として、次の年齢区分が用いられています。こちらの穴埋め問題を解いてみてください。
新生児 | 生後( )未満 |
乳児 | 生後( )以上、( )歳未満 |
幼児 | ( )歳以上、( )歳未満 |
小児 | ( )歳以上、( )歳未満 |
答えです。
新生児 | 生後4週未満 |
乳児 | 生後4週以上、1歳未満 |
幼児 | 1歳以上、7歳未満 |
小児 | 7歳以上、15歳未満 |
こちらの年齢区分は令和4年の「試験問題の手引き」改定で、見直された部分なので、今後試験を受ける方は必ず確認をしておきたい部分です。
薬害の歴史
薬害の歴史は5つの薬害が出題されますが、数字で特に押さえておきたいのはサリドマイド訴訟です。
他の薬害も重要ですが、数字が問われるのはサリドマイドが多いです。
例題を用意しましたので、正か誤か解いてみましょう!
例題:
1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
答えは誤です。
1961年11月、西ドイツのレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、西ドイツでは製品が回収されるに至った。一方、日本では、同年12月に西ドイツ企業から勧告が届いており、かつ翌年になってからもその企業から警告が発せられていたにもかかわらず、出荷停止は1962年5月まで行われず、販売停止及び回収措置は同年9月であるなど、対応の遅さが問題視された。
細かい年数まで覚えなくても、解けることがほとんどですが、1961年と1962年は覚えておいても損はないです。
以上が登録販売者試験第1章の数字のひっかけ問題攻略のポイントでした。他の章の数字まとめも今後作成していきますので、ぜひ勉強にお役立てください。
試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)
コメント