登録販売者試験 第2章 細かい部分を問う過去問 循環器系ー血管

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第2章

この記事では登録販売者試験で出題される、細かい部分の知識を問う問題を独自にまとめたものです。

勉強していて理解度は深まってきたものの、いまいち点数が伸びていない、なんてことはないでしょうか?

点数を伸ばすには、細かい部分の理解が必要となります。今回は循環器系血管について、細かい部分を問う問題を5つ抜粋しました。

ぜひマスターして、自信をつけてください。

①心臓から拍出された血液を送る血管を動脈、心臓へ戻る血液を送る血管を静脈という。

こちらはです。

動脈と静脈の定義に関する問題です。

イラストを用意しましたので、ご参考にしてください。実際にご自身で書いてみて覚えるのが手っ取り早いです。それぞれの動脈と静脈に名前がついていますが、登録販売者試験ではそこまでは問われないため、例題の文をそのまま覚えれば大丈夫です。

②静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、血圧は、通常、上腕部の静脈で測定される。

こちらはです。

正しくは

血圧は、通常、上腕部の動脈で測定される

です。

「静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く」という部分はあっていますが、その後ろは誤っています。

この問題では以下の2つを押さえておきましょう!

動脈の多くは体の深部を通っているが、頚部、手首、肘の内側等では皮膚表面近くを通るため、心拍に合わせて脈がふれる。

静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、皮膚の上から透けて見える。

③静脈にかかる圧は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。

こちらはです。

静脈にかかる圧と動脈にかかる圧はよく聞かれるので覚えておきましょう。

・動脈は弾力性があり、圧力がかかっても耐えられるようになっている。

・静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。

前回の心臓の記事で説明しましたが、左心室から全身に向けて血液を送り出しています。そのため、心臓から出る動脈には相当な圧力がかかります。そのため、血管壁は動脈の方が厚いです。

血液の全身循環を頭に入れておくと、このような応用がききます。

④血管系は、心臓を中心とする開いた管(開放循環系)である。

こちらはです。

正しくは

血管系は、心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)である

です。

こちらはリンパ系と血管系を入れ替えた問題です。

リンパ系について詳しい説明は別の記事でしますが、ここでは開放と閉鎖という部分を押さえましょう。

血管系:心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)
リンパ系:リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系

⑤消化管壁を通っている毛細血管の大部分は、門脈と呼ばれる血管に集まって肝臓に入る。

こちらはです。

④で血管系は閉鎖循環系という部分を確認しましたが、消化管から吸収されたものは門脈(血管)から、全身循環に入ります。

この問題をしっかりと理解すると「薬の生体内運命」の範囲で役に立ちます。

問題で扱った部分以外で血管について、重要な部分をまとめましたので、ご確認ください。

・血管壁が収縮すると血管は細くなり、弛緩すると拡張し、心拍数と同様に自律神経系によって制御される。(心臓が収縮したときの血圧を最大血圧、心臓が弛緩したときの血圧を最小血圧という)

・血漿中の過剰なコレステロールが血管の内壁に蓄積すると、血液が流れにくくなるとともに、動脈ではその弾力性が損なわれてもろくなる。

・四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。

・消化管ではアルコール、毒素等のように生体に悪影響を及ぼす物質が取り込まれることがあるため、消化管で吸収された物質が一度肝臓を通って代謝や解毒を受けた後に、血流に乗って全身を循環する仕組みとなっている。

以上が、「細かい部分を問う問題 循環器系ー血管」の解説でした。細かい部分を1つずつ覚えていくことで、点数アップや自信につながります。ぜひ勉強にお役立てください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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