ひっかけ問題集めてみた【第2章】①

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第2章

この記事では、過去に出題されたひっかけ問題を5問説明していきます。ひっかけ問題に対応できるかどうかで合否を分けることがありますので、ぜひご活用していただけたら嬉しいです。

①肛門には動脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管がうっ血すると痔の原因になる。

答えはです。

正しくは、肛門には静脈が細かい網目状に通っていて、それらの血管がうっ血すると痔の原因となる。

漢字の「動」と「静」が変わるだけで答えが変わるので、注意が必要な問題です。

②肺胞の壁を介して、心臓から送られてくる血液から酸素が肺胞気中に拡散し、代わりに二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

答えはです。

心臓から送られてくる血液から二酸化炭素が肺胞気中に拡散し、代わりに酸素が血液中の赤血球に取り込まれるガス交換が行われる。

というのが正しいです。

ガス交換というのは、赤血球に新鮮な酸素を渡すことなので、「二酸化炭素が血液中の赤血球に取り込まれる」という部分はおかしいということになります。

③膀胱壁の排尿筋が緩むと、同時に膀胱括約筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

答えはです。

膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

というのが正しいです。

文字で書かれるとわかりにくいので、画像を用意しました。

膀胱には排尿筋と括約筋というものが存在します。膀胱をスポイトだと思ってもらうと、排尿筋がスポイトの押す部分です。

問題文を読むと、「排尿筋が緩む→尿が出る」とありますが、これは間違っているとわかります。スポイトの押す部分が緩んでいるのに、液体が出てくるのはおかしいですからね。

④交感神経の節後線維の末端から放出される神経伝達物質は、ノルアドレナリンのみである。

答えはです。

交感神経の節後繊維の末端から放出される神経伝達物質には、例外が存在します。それが汗腺です。

汗腺を支配する交感神経線維の末端では、例外的にアセチルコリンが伝達物質として放出されます。

例外がある部分は、出題されやすいです。1つ1つ例外を覚えていきましょう!

「すべて」と問題文に書かれていたらバツというマーク式の定石が通用しない問題もあります。

⑤鼻腔は、リンパ組織が集まってできていて、気道に侵入してくる細菌、ウイルス等に対する免疫反応が行われる。

答えはです

正しくは、主語が鼻腔ではなく、扁桃です。

一見すると正しいことが書いていそうな問題ですが、こちらは誤の問題ですので、注意が必要です。

以上がひっかけ問題集めてみた【第2章】①です。第2章の他のひっかけ問題や他の章の問題も載せていきますので、勉強の参考にしてもらえたら嬉しいです。

https://www.mhlw.go.jp/content/000956952.pdf

試験問題作成に関する手引き(令和5年4月)(厚生労働省)

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